2ndアルバム「パンと羊とラブレター」に関して 〜Fairlifeより
2007/02/18
2004年12月1日に発表されたデビュー・アルバム「Have a nice life」から
2年3ヶ月ぶりにリリースされる
Fairlifeのセカンド・アルバム「パンと羊とラブレター」は
ファーストと同様に…いや、それ以上に初々しい。
もちろん音楽的には完成度の高いものである。
メロディーを書いている浜田の音楽キャリアは32年、
サウンドプロデューサーの水谷に至っては
何とキャリア43年の国宝級・無形文化財的アレンジャーである。
これで稚拙な音であったなら「お前ら一体何をやってきたんだ…!」ということになる。
しかし、とにかく初々しいのである。
それはおそらく歌詞を書いている春嵐をはじめ、
ミュージシャン、シンガー、イラストレーター、写真家、デザイナーが30代前後で、
朝日新聞の言うところの「ロスト・ジェネレーション」と呼ばれる世代の
アーティスト達が多く参加しているプロジェクトだからだろう。
彼等にはギラギラとした欲や俗っぽさが無い…ように感じられる。
半数以上が女性のアーティストやスタッフであることも理由のひとつかもしれない。
そして、このプロジェクトには「2007年問題」が存在しない。
むしろこの国の未来の在り方を示しているひとつの良きサンプルと言える。
音楽ライター風に書いてみた…浜田省吾より。
もうすぐ、『パンと羊とラブレター』が産声を上げます。
今回もまた、たくさんの素晴らしい出会いがありました。
シンガーのみなさんに歌っていただいたことで、それまで蛹でしかなかった歌が、
羽を広げ、蝶として空を飛んで行くような、そんな気持ちです。
タイトルにある「パン」「羊」「ラブレター」は、それぞれアルバムの詩の中に登場する、象徴的な単語です。
「パン」は「希望」を(あしたのパンがあるということは、生きる希望に繋がる)、
「羊」は「平和」を、「ラブレター」は「愛」を現しています。
人が人として幸せに生きていく上で最低限必要なもの。それが、「パンと羊とラブレター」です。
また、作品の中には、たくさんの動植物が登場します。
「パン」(=麦)は「植物」、「羊」は「動物」、「ラブレター」は「人間」。
人間だけではないこの世界で、植物や動物とうまく共存できたらいいなぁ、という一抹の願いを込めました。
いっしょに作品を作り、関わってくださったすべてのみなさんに心から感謝します。
そして、誰かのこころに穏やかな風をプレゼントすることができたら・・・
LOVE, HOPE, and PEACE
春嵐
初めての人と逢うのは、いつもドキドキする。 けっして僕は人見知りするタイプではなく、
どちらかというと、社交的な人間だと思っているのに、、、。
Fairlifeのファースト・アルバムの時は、岸谷香さん、首里フジコさん、
我那覇美奈さん、岡野昭仁さんが初対面でした。
(藤岡正明君とは彼のアルバムを一緒に作っていました。)
セカンド・アルバムでは、chieさん、古内東子さん、NUUさん、奥田民生さん、曽我部恵一さん、
ゴスペラーズの北山陽一さん、黒沢薫さん、酒井雄二さん、村上てつやさん、安岡優さん、とが初対面。
(森広隆君とは一緒にライヴをしたことがあります。)
僕の心臓は,ドキドキ、パクパク、ズッシンズッシンと大騒ぎするのだが、
考えてみたら、自分が歌っていただきたいと思っている、
憧れのアーティストと逢うのだからそれは至極当然の事だ。
でもでも、その心臓の大騒ぎも、「コンニチハ(もしくはコンバンハ)」と挨拶を交わした瞬間に消えてしまう。
みんなみんな、バリアが無いのです。
心をオープンにしている方々なのです。
そんなアーティストの人達とコラボレーションするのですから、楽しいのに決まってます。
レコーディングの日々がバラ色よりも素晴らしい毎日でした。
レコーディングの後も深夜までバラ色。
浜田省吾と春嵐が、心をこめて作った12の作品が、アーティスト、ミュージシャン、エンジニア、アシスタント、
スタッフ、みーんな、みーんな、みーんなの心のこもった温かい御協力を得て完成しました!
CDを触っても温かくは無いですが、聞こえてくる音からは、
きっとアルバムに刻まれた温度を感じていただけると思っています。
水谷公生